Rolling Stonesとコンピュータ
Windows95が出たときのCM、かっこよかったですねえ。
起動させてみたものの、どこからどうしていいのかわかりにくかったWindows3.1を大幅にモデルチェンジ、「スタート」ボタンも付きました。このボタンがついたのはWindows95が最初だったのではないかと思います。
この「スタート」ボタンを一押しに持ってきたかったのでしょうか、Microsoftは、この新しいOSのコマーシャルソングにローリングストーンズの「Start Me Up」を使いました。
これがもう、次世代の若者のために作られたといわんばかりのイメージで満載で、「こんなこともできる」「あんなのもカンタン!」と言わんばかりに、画像が入れ替わってくものでした。
こちらが当時のCM。Winsows95の起動音付きです。なつかしいですね。
そして、その4年後、今度はAppleのCMでローリングストーンズの曲が登場しました。
これは、やられたー、と思いましたね。ボンダイ・ブルーというネーミングもかっこよかったし、スケルトンの透明デザインは、コンピュータ本体をファッション化したということで、ITデバイスの歴史を変えたともいえるでしょう。
それまでのマシンの色は、デスクトップは白、ノートはグレー、とほとんど決まっていました。白は家電だし、グレーはサラリーマンの制服をイメージしてしまいます。コンピュータはただの「機械」。カッコよく着飾ることとは無縁でした。
1998年、ボンダイ・ブルーのiMacが登場しただけでも驚きだったのですが、翌年にこんなカラーシリーズが出るとは… 私にとっては「アップル、やるじゃん!」の始まりでしたね、1999年は。
当時、私はオレンジのやつが欲しくて近くのTzoneで毎日のように眺めていました。17万円台という値段も相当な魅力でしたしね。
CMとしても、他社というか、唯一無二のライバル会社が採用したアーティストの曲を使ったというのも驚きでしたね。普通の会社だったら、「社長、ローリングストーンズはもうマイクロソフトで使っちゃったんで、他のアーティストにするべきでは」となり、見送られることでしょう。Rainbowがテーマの曲は他にもたくさんありますしね。
これは、アップルの自信の現れなのか、挑戦状なのか、はたまた、何も考えていなかったのか…。
マイクロソフトとアップル、この二つでほとんど世界を制覇したわけですが、その行進曲が両方ともローリング・ストーンズだったというのは、ストーンズ・ファンとしては感慨深いものがあります。
おまけ、というか蛇足。
このボンダイ・ブルーは、その後、見事に他社に「採用」されるまでになりました。
ソーテックのe-oneです。左側ですね。右はもちろんiMac。
たしか、12万円ぐらいだったと思います。これはさすがに、買っちゃえ! いや、待てよ… と1ヶ月ぐらいは迷いまくりました。
でも、どうしてもVAIOから乗り換える勇気が出なかった。ま、それでよかったんですけどね(^_^;
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