古き良き昭和のパーラーはこれだ!

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最近では、飲食店系の「パーラー」というと、
資生堂パーラーだの、タカノフルーツパーラーだの、
高級感あふれるお店をイメージしますが、

昭和の50年代ぐらいまでは、
繁華街に一軒はあるかという、
庶民的なお店でした。

「喫茶店」だと、珈琲がまだ飲めない子供は連れていってもらえませんでしたが、
「パーラー」は、デパートのお買い物や、ボーリングなどのレジャーの後に
子供も連れていってもらえるちょっと贅沢なスポットでした。

喫茶店でもない、レストランでもない、昭和の「パーラー」。

まあ、今だとそれってファミレスでしょ、って言われればそうなんですが、
パーラーはファミレスとは違って、
真っ向から「家族で行くところ」ではなかったような気がします。

お父さんがいつも会社の近くで行ってる喫茶店ぽいところに
特別にお許しをもらって入れてもらう、
大人の仲間入りができるぞ、みたいなワクワク感がありましたねー。

そんなパーラー、もう最近は見かけなくなったなあ、と思っていたのですが、
ひょんなことから、こちらのお店に出会ってしまいました。

新橋の「パーラーキムラヤ」さんです。

サラリーマンのお父さんたちに
「今日、東京は36度でしたけど、熱かったですか〜?」とか
「インスタ映えって言葉、聞いたことあります?」とか
いろんなことをインタビューしちゃう、あの新橋です。

「パーラーキムラヤ」が入っているのは、
新橋駅前ビルの1号館の地下。

レジで、「このお店、いつ始められたんですか?」と尋ねたところ、
「創業52年です」とのことでした。

調べてみると、新橋駅前ビルの竣工が1966年でしたので、
ビルの開業と同時に開店、
ファミレス全盛も、
バブル崩壊も、
リーマンショックも、
ぜーんぶ乗り越えて営業を続けて来たんですね。

恐らく、52年前と変わらぬインテリアとメニュー、
そしてリーズナブルな料金設定と、
今でも元気で厨房にいらっしゃるオーナーさんの頑張りの賜なのでしょう。

そして、この「パーラーキムラヤ」こそ、
「パーラー」になければいけない要素が
すべてそのまま残されていたのです!

パーラーならではのあれやこれ、
順を追ってご紹介していきましょう。

外装・内装

まず、外観。

食品見本、観葉植物、
ガラス張りの壁に、ドレープのカーテン。

このドレープのカーテンが肝心です。
昭和の「ドライブイン」なんかも、こういう作りだったような気がしますね。

 

インテリアも重要です。

革張りのイス。

パーラーのイスは、エンジとかオレンジとか、真っ赤っかとかが多かったかなあ。

観葉植物と熱帯魚の水槽。これも必須ですね。

でも、お魚はもう入れていないようです…

コストかかりますものね。

そういえば、昭和の郵便局や銀行って、必ず金魚の水槽がありましたが、
あれって、なんでだったんだろう?

一体、どんな係の人がお世話していて、どのくらい経費がかかっていたんだか…
そして、いつなくなっていったんでしょうか。ナゾです。

ドリンク

まず、昭和の子供のワクワクメニュー。

オレンジジュース。

隣のトマトジュースは健康志向のお父さん向けなのでしょうか。

 

瓶のコーラもなつかしいですが、
なんと言ってもミルクセーキですね!
これを出してくれるところはさすがにもう少ないのでは。

ミルクセーキ、と言えば、巨人の星っ!

途中の大塚製薬のCMで、
オロナミンCに卵入れたり、ミルクセーキを混ぜたりするやつ、
一生忘れられない(かなり高い確率で死ぬまで覚えていると思う)ほどの
インパクトがありました。

緑のクリームソーダ、これもなつかしいですね。

 

そして、お父さんのコーヒーにはこんなお砂糖とミルクでした。

お食事

まずは定番のこちらから。これは平成世代にも有名ですね。

ミートソースが本格的なデミグラスソース系なのがすばらしい!

 


ナポリタンのあるお店は今でもけっこうあると思いますが、
海老ピラフを出すところとなると、ぐっと少なくなるのでは。

こちらは、パーラーでなくても、
かつては「喫茶店」お食事メニューの定番でした。

「チキンライス」もその名前とグリーンピースを見ると
しみじみとなつかしさがこみ上げて来ます。

 

ピザトーストはおそらく70年代に入ってから追加されたのではないでしょうか。
私が生まれてはじめてピザトーストを食べたのは、たしか珈琲館だったような。

ホットドッグは昔からありましたねえ。
オーブンで焼いたやつは、カリっとしてておいしかったなあ。

デザート

いよいよ、お待ちかねのデザートです。

いまやメニューの名前として存在するのかどうか、という

「アイスクリーム」

バニラ、とか、そういう種類の名前は何もつかない、
どストレートな「アイスクリーム」です。
これには、ウェハースが付いていなければいけません。

そしてパーラーには、「パフェ」と「サンデー」も必要ですw

バナナサンデー。こちらは実際にいただきました。
そびえたつサクランボ、そして桃缶のなつかしいこと。

 

そびえ立つサクランボと花びらのようなガラスの器。
これぞ、「パフェ」でございます。

 

そして、こちらは、パーラーにおけるデザートの最高峰、
プリンアラモード。せっかくなんで、こちらもいただいちゃいました。

ロケットみたいに今にも飛び出しそうなメロンと
うさぎさんのリンゴも全部入れようとしたら、
構図がちょっと微妙な感じになってしまいました(^_^;

でも、おわかりいただけたでしょうか。
さくらんぼの位置が決して頂上ではないことを。
さくらんぼを超える何かがあってこそのアラモードなのです。

ハウスのプリンとはひと味違う手作りプリン
とっておきの日にしか開けてもらえない桃の缶詰
これは単体でおやつにするほど贅沢なバナナ
何かの大イベントが無い限り回ってこない高価なメロン
デパートの最上階に行かなければ出てこない丸いアイスクリーム。

子供のあこがれが全部のせられている
夢のデザート。それがプリンアラモードだったのです。

しかし。

おばあちゃんが、一番すごいのを頼んじゃる!と
張り切って注文してくれても、
大体、全部は食べ切れなかったんですよね〜(^_^;

なお、今回は、感謝を込めて、
全部いただきましたよ(^_^)

メニュー一覧

あまりにたくさんのメニューがあり、
一つ一つの紹介ですとあまりに長くなるので、
最後に全体像を。

(撮影者の後ろの蛍光灯が映り込んでしまいました。スミマセン(^_^;)

 

ここの前で立ち止まり、
「お、なつかしいなあ」なんて言いながら
写真を撮っていく会社員の姿もけっこう見られました。

きっと日をあらためて、ナポリタンを食べに来るに違いありませんw

いつまでも、続いていくといいなあ。

 

 

 

★ブログ管理人プロフィール★

1962年早生まれ。典型的な昭和世代の青春時代を過ごし、思い出を発掘している50代。
バブル時代をクソまじめに過ごしたにも関わらず、
定年を前にして老後の生活資金に悩む女子事務員の奮戦記はこちら。

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古き良き昭和のパーラーはこれだ!」への2件のフィードバック

  • 2018年9月28日 @ 18:11
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    るりっぺさん♪
    「パーラーキムラヤ」さんめっちゃいい!
    昭和の要素をしっかり残してますね~
    看板・ガラスショーケースの食品見本・ドレープのカーテン
    観葉植物・熱帯魚の水槽 ♪
    私的には革張りのイスにキュンキュンしました~
    昭和チックなデザインが素敵です!

    オロナミンCに卵入れるCM、、憶えてますよ~
    私も当時やってみたけど激マズでしたよね~(笑)
    それと、最近のテレビドラマ「この世界の片隅に」でも観ました。
    アイスクリームのウエハース添え ♪
    ウエハースがポイントなんですよね~。

    そして、、、
    バナナサンデーとプリンアラモードを一度に食すなんて・・
    ゆりっぺさんの男らしさ見せてもらいました~(^^)

    返信
    • 2018年9月28日 @ 23:13
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      館長さん、コメントありがとうございます!

      革張りのイス、これが意外と「なつかし〜」ってなりますよね(^_^)

      オロナミンCに卵、やりましたか! あれだけ毎週見させられたら、やりたくなりますよねえ。きっとミルクセーキでやっても同じ結果になったのかなあw

      バナナサンデーはね、一緒に行ったダンナが食べました。私はプリンアラモード。カレーの後だったんで、それでもけっこう男前なメニューでしたよ〜!

      返信

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