湯沸かしが発達すると暮らしも変わる

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西田小学校郷土資料室「くらし」のコーナーには
お風呂の展示もありました。

こちらは、昭和30年代初期のお風呂。

鉄砲風呂

ガスなのか薪なのか不明ですが、
とにか沸かすのが大変だった頃のお風呂ですね。

私は、このタイプのお風呂は知りませんでした。
なぜなら、うちにはお風呂が無かったからです。
幼稚園の頃は銭湯通い。

父と男湯に入ったときは
背中が唐草模様の人が何人かいたりして、

「ねえねえ、どうしてあの人は模様がついてるの?
どうして洗っても落ちないの?」

なんて大きな声で叫んだ記憶があります。

父さん、ごめん。
父の顔は見なかったけど、
きっと真っ青だったと思うw

 

銭湯で楽しみだったのは、やっぱりこれ。
コーヒー牛乳、なんであんなにおいしかったんですかね〜w

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でも、オレンジのパンピーは買ってもらえなかった。
あれを飲むと夕ご飯が食べられなくなるとか、なんとか。

今でも、ちょっと納得がいかないところがあります。

 

小学校の頃、郊外に引っ越ししたら
家にお風呂ができていましたが、

ご近所では、お風呂を薪で焚いていたおうちもまだありました。

大工さんの家の前で、
カンナくずを集めては、
「これでお風呂を焚くんだ」と
持って帰っていたお友達もいた時代でした。

しかし、昭和40年代中頃からは、
お風呂や湯沸かしが急速に発展していきます。

バランス型風呂釜の登場

自分のうちにはじめてできたお風呂は
たしか、こんなやつ。

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煙突を表に出す関係で、
お風呂は玄関の隣、一番寒いところです。

マッチで火をつけるのですが、
冬は煙突からビュービュー風が吹き込んで
なかなか火が付かないことも。

私には火がつけられなくて、
お風呂の火をつけるのは中学生の兄の役目でした。

火をつけてしばらくしたら、
暖まっているかどうか何度も確認。
表面が熱くても、下の方は水のままだったりするので、
こいつでよーくかきまぜる必要がありました。

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昔のお風呂は「しゃがむ」ように作られていて
けっこう深かったので、、
子供にとってはけっこう大変な作業でした。

お風呂が焚けたら、
家族全員、間を開けず入る。これ、鉄則でした。
ぐずぐずしてると怒られる。

それに、いい湯加減のうちにさっさと入らないと
さめちゃったり、熱くなりすぎたりで、
自分にその報いが返ってきますからね(^_^;

 

日曜日は、お風呂から上がると
笑点をやっていたので、
まだ明るい4時頃から、
入浴臨戦態勢に入っていたようです。

でないと、お父さんの
「ナイターにビール」
に間に合わないですからね。

私たちも、夕食前に入ってしまわないと、
巨人の星がゆっくり見られなかったですから、
頑張りました。

でも母は、夕食後、後片付けを終えた後、
すっかり冷えたお風呂場に行って
洗濯物の仕分けをしつつ、
もう一度沸かしなおして入っていたと思います。

あこがれの給湯機器

たかがお湯、されどお湯。
いかに手軽にお湯というものを手に入れるのか。

これが「快適な生活」の一つの指標だったかもしれないですね。

昭和40年代の後半になると、次々と便利なものが登場します。

瞬間湯沸かし器

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冬でも暖かいお湯で洗い物ができる。
これは、全国の主婦のあこがれだったと思います。

スイッチを入れると、
「ボッ!」と音を立てて、
すぐにお湯を出してくれたすぐれもの。

怒りっぽくて、年中怒鳴っているような上司は
「あの人は瞬間湯沸かし器のようだ」なんて言われるくらい
その存在は一般的になりました。

「○○ちゃんのおうちに入ったら、水道からお湯が出たー」
「うちもあれ買おうよー」

ロクに洗い物をしない私でも
あれは、うらやましかった。

でも、うちの母は、絶対にあれを導入しようとはしませんでした。

ぜいたくを言っていたらキリがない。お金も貯まらない、と。

油ものを洗うときは、
ポットのお湯をお皿にちょこっとたらし、
そこに中性洗剤をチュチュっとかけて、
一回し。

その同じお湯をまた別のお皿に入れて、
また一回し。

その繰り返しで、全部のお皿を洗っていました。

時々そのことを思い出して、
自分もやってみたりしますが、

なかなか続かないですねえ。
ダメな娘でございます。

お風呂場のシャワー

うちにシャワーがついたのは、
高校を卒業した後でした。

高校生の頃、
ほんとにシャワーがうらやましかった。

シャワーでシャンプーしたら、
もっと簡単に髪の毛が洗えるようになるんじゃないか、とか
もっとキレイになれるんじゃないか、とか(^_^;
勝手に幻想を描いてましたね。

洗面台のシャワー

バブルの頃でしたでしょうか。
流行語になった「朝シャン」。

これをやるには、洗面台にシャワーが必要でした。

洗面台シャワー

当時はこれもうらやましかったなあ。

朝シャンプーができれば、寝グセと戦わなくてすむし。

写真は、ついにうちにも設置された
洗面台シャワー。

 

「朝シャン」という言葉が登場してから
実に15年の月日を経て
やっと実現したシャワーです。

しかし。時すでに遅し。

このシャワーをつけた頃には、
朝シャンよりも睡眠を選ぶようになり、
寝ぐせがどうのこうのなんて考えもしなくなっていました(^_^;

今これを使うのは、
自分の髪の毛ではなく、
「洗面台を洗う」時だけだなんて、皮肉なものですね。

どこでもホットウォーター

ガス給湯器

自分はマンションに引越し、
実家はリフォームをして、
どちらにも、こんな給湯スイッチがつきました。

「運転」をピッと押せば、
どの蛇口をひねってもお湯が出ます。

家族はそれぞれ好きなテレビ番組を見てから
ゆっくりお風呂に入れるし、

母が手放さなかったゴム手袋も
いつの間にか見かけなくなりました。

 

振り返ってみると、子供の頃は想像もしなかった光景です。
いつの間にか未来の世界で生きている私たち。

今が21世紀であることに、もっと感動してもいいのかもしれませんね。

★ブログ管理人プロフィール★

1962年早生まれ。典型的な昭和世代の青春時代を過ごし、思い出を発掘している50代。
バブル時代をクソまじめに過ごしたにも関わらず、
定年を前にして老後の生活資金に悩む女子事務員の奮戦記はこちら。

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