2024年12月14日
1970年代昭和のくらし電気製品・インフラ

昭和の冷蔵庫3大革命

昭和20年代、まだ「電気製品」になる前の冷蔵庫は
こんな作りをしていたそうです。

冷蔵庫扉

冷蔵庫 庫内

近所を回ってくる氷屋さんが、
家の前でノコギリで氷を切り出し、
それを上段の氷室に入れて、
下段で冷やす、という仕組み。

私が物心ついた頃は
さすがにどこのうちにも電気冷蔵庫がありましたが、
それでも、氷をノコギリで切る風景は記憶に残っています。

魚屋さんとか、業務用には
まだけっこう氷を使っていたんですよね。

氷で冷やすだけでもありがたかった冷蔵庫。

昭和30年代に入るころに「電気」冷蔵庫となったわけですが、
その後も飛躍的な発展を遂げました。

その革命的な改良を振り返ってみましょう。

氷がおうちでできるようになったよ

昭和30年代の冷蔵庫は、まだワンドアでした。

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それでも、上の方に氷りを作る場所がありました。

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プラスチックの製氷皿なんてなかったから
こんなやつで

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水をかけて、ちょっと溶かさないと
取り出せませんでしたね。

氷ができるのにも時間がかかりました。
でも、それだけに、
氷のありがたみは絶大で、

水で薄めたカルピスに
氷を入れてもらっただけで
すごく嬉しかった。

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お中元のカルピスセットについてくる
この赤いやつがお気に入りで
これで氷をカラカラとかき回す時が
最高に幸せでした。

この赤いやつに「マドラー」という名前があると知ったのは
20年くらい経った後だったような気がします。

シャーベットのようなものなら作れたんだぜ

ワンドアの冷蔵庫、
氷を作ることはできたんですが、
アイスクリームを長時間保存することはできませんでした。

なんでなんだろう?

ずっと不思議だった。
氷を作ることはできるのに、
アイスクリームは溶けてしまうなんて。

きっとアイスというものは
あの、お菓子やさんにある大きなケースじゃないと
取っておけないんだなあ、
あれはものすごく冷えるんだなあ、と思ってました。

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こういうアイスを買ってきたときは、

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フタをとったら、さっさと舐めて(^_^;
一刻も早く食べなければいけません。

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こういうのは、もう帰り道に歩きながら食べちゃわないとw

アイスクリームは保存できないけど、氷は作れる。
そんなご家庭のために作られた発明品はこちらです。

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さすがハウス食品。ニッポンの庶民のご家庭の事情を熟知しています。

氷が作れる冷蔵庫があれば、シャーベットならできるぞっと。

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アイスがいつでも食べられる時代が来るなんて

昭和40年代後半だったでしょうか。
わが家にもドアが二つある
「冷凍冷蔵庫」がやってきました。

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実際はこれよりもうちょっと新型だったかな。

そして、ついに、
わが家でもアイスクリームを保存できるようになったのです!

いつでも、アイスが食べられる!

しかも、一番大きいスプーンでどれだけすくっても
食べきれないくらい、大きなやつ!
あの、バケツみたいなやつが、いつでもおうちにあるなんて!
(実際にはいつでもあるわけじゃなかったですが(^_^;)

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そして、もっともぜーたくなやつ!

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さらに!
あのハウス食品から
おうちで「アイスクリーム」が作れるという
夢の商品が発売されました。

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製氷皿でちまちま作らなくても、
タッパーに入れてどどーん!

えーと、これ、途中でひっくり返したりとか
完成品をスプーンで削りとるのが
子供の力ではタイヘンで(^_^;

味も、ちょっと粉っぽかったですね。

でも、これはかなり売れたんじゃないでしょうか。

おうちで「アイスクリーム」。

食べるにしても、作るにしても、
昭和の子供の夢でしたからね。

そして氷はどんどん貯まるようになった

こうして私たちはどんどんぜーたくになり、
夏はバンバン氷を使うようになり、
ひとつしかなかった製氷皿も
ふたつ、みっつ、と増えていきました。

しかし、それでも本気で使ったら
すぐになくなってしまう。

かつて、そこにあるだけでありがたかった氷ですが、

毎日作るとなると
水を入れるのがめんどくさいし、
氷るまでにけっこう時間がかかるのも、もう待ちきれない。

ところが、昭和時代の終焉とともに
冷蔵庫も究極の進化を遂げたのでした。

自動であの四角い氷がたまっていくなんて!

https://youtu.be/AxF7aXIe51I?t=51s

本当に夢のような冷蔵庫ができたなあ、と
うらやましいこと、うらやましいこと。

しかし。

その値段の差に驚き…

今だかつて、
自分で買ったことはありません(T.T)

実家にはあるんですけどね。

自動製氷機能が付くと、ケタが変わるのです。
一番安くても14万円とか。

あれが、あれさえついていなければ、
3万円代で買える。仕方がない。

いいじゃないか。
アイスがいつでも食べられるだけで
ありがたいじゃないか!

たまに過去を振り返ってみるのは
いいもんですね。
納得しながら節約ができるんですものね。

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