2024年12月13日
1960年代学校生活・文房具昭和のくらし

昭和の勉強道具たちとその進化

西田小学校郷土資料室見学レポートの続きです。

最強の昭和レトロスポットがご近所にありました

「くらし」のコーナーの片隅の文机。

昔は子供部屋など無く、宿題はお茶の間の片隅でやったものでした。

私の小学校時代は、ちょっと半端な時期で、
子供部屋があるうちと、お茶の間で全員集合のうちと混在していたかなあ。

机の上にあるのは、お習字セット、絵の具箱、彫刻刀セット(多分)、
セルロイドの筆箱、ものさし、縦笛、ハーモニカ、鉛筆削り。

奥の方にいるネズミは、トッポジージョ? のように見えますが、
びみょーです(^_^;

ソロバンもありますね。

願いましては、って、ちゃらっとやった状態になってます。
管理担当の職員の方、芸が細かいですね(^_^)

いずれも昭和20〜30年代のものなので、
ほとんどは私が使っていたものより古いものですが、
中には「あー、これ、同じようなの使ってた!」というのもありますね。

この中だと、お習字セットと鉛筆削りです。

この二つは10歳年上の兄のお古を使っていたもので(^^ゞ

手動の鉛筆削り

鉛筆削りは、兄が電動のものを買ってもらったので、
一緒に使いなさい、と言われていましたが、

臆病な私は、電動の鉛筆削りがこわくて使えませんでした。

鉛筆をしっかり持って、思い切ってつっこまないと、
電動の振動に負けちゃうんですよね。鉛筆を持っていかれちゃう(^_^;

それよりも、ゆっくり、くるくるしながら削る手動のやつの方が
安心だし、楽しかったですね。

そこで、兄が使っていた鉛筆削りをゆずってもらうことに。

勉強する前に、まず、えんぴつを削って…
うん、ほとんど「逃避」の道具と化していましたけどね(^_^;

木製の書道セット

私が小学校に上がるころには、
もういろんなものがプラスチックになってきていて、
学校の絵の具セットも書道セットも新品はプラスチックでした。

でも、子供心に、木製の方がかっこよく見えたんです。
しかも使い込んで、あちこちに墨がついている方が
箔が付いている気がしたんですよね。

母は「新しいのがいいんだったら、ちゃんと買ってあげるよ」
と言ってくれたのですが、
私は、「これでいいの。買うのはもったいないから」と
いい子のフリをして、お古をもらいました。

本当は、木製の方がかっこいいし、個性的だけど、
一人だけ新品の木製を学校に持って行く勇気はなく、
「お下がりなんだよねー(^_^;」と逃げ道を作っておきたかったんですよね。

ビビりなやつでしたw

家族から、墨はちゃんと自分ですらなくちゃダメだ、
墨汁なんか使うのは邪道、と言われ

はじめてのお習字の時間、
ひたすら墨をすっていたのですが、
ちっとも黒くならなくて、
その授業時間は墨をすっただけで終わってしまいました(^_^;

お古の墨はさすがにアカンかったー(>_<)

このとき、学びましたね。

こだわりはほどほどにw

その後は、墨汁を買ってもらい、
墨をする時間を短縮。

さらに、「より黒い方が上手に見えるかも」と
練り墨を買ってもらったりして、どんどん安易な方向へ(^_^;

未だに覚えてるってことは、
かなりショックだったんですよね、自分の要領の悪さが。

まあ、でも、手元の道具や材料は大事、
妥協しちゃいかん!
という重要なことも覚えたので、
良い体験ではありましたw

ところで今の書道セットって

うちには子供がいないので、
学校のお道具がどんな進化をしているのか
全く知らなかったんですが、

調べてみたら、こんなのでてきた(^_^;

現代の書道バッグ

モリベクリエーション 書道バッグ スウィーティードリームズ MS15-SWD-B

うわー、おしゃれー! なんてったって、「ドリームズ」ですからねっ!


モリベクリエーション 書道バッグ ファンイマジネーション MS15-FUN-B

これなんか、「イマジネーション」ですから!

意外と安いのがまたすごいですねー。

昔は子供のものは子供らしく、というデザインでしたが、
これは大人用でも通用するくらい洗練されてますよねえ。

こんなものに囲まれて育つ今の子たちは
美的センスも格段に進化しちゃうんだろうなあ、と思います。

これを買った親子が、
10年後に思い出を語るときは
どんな話になるんでしょうね?w

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