昭和の勉強道具たちとその進化
西田小学校郷土資料室見学レポートの続きです。
「くらし」のコーナーの片隅の文机。
昔は子供部屋など無く、宿題はお茶の間の片隅でやったものでした。
私の小学校時代は、ちょっと半端な時期で、
子供部屋があるうちと、お茶の間で全員集合のうちと混在していたかなあ。
机の上にあるのは、お習字セット、絵の具箱、彫刻刀セット(多分)、
セルロイドの筆箱、ものさし、縦笛、ハーモニカ、鉛筆削り。
奥の方にいるネズミは、トッポジージョ? のように見えますが、
びみょーです(^_^;
ソロバンもありますね。
願いましては、って、ちゃらっとやった状態になってます。
管理担当の職員の方、芸が細かいですね(^_^)
いずれも昭和20〜30年代のものなので、
ほとんどは私が使っていたものより古いものですが、
中には「あー、これ、同じようなの使ってた!」というのもありますね。
この中だと、お習字セットと鉛筆削りです。
この二つは10歳年上の兄のお古を使っていたもので(^^ゞ
手動の鉛筆削り
鉛筆削りは、兄が電動のものを買ってもらったので、
一緒に使いなさい、と言われていましたが、
臆病な私は、電動の鉛筆削りがこわくて使えませんでした。
鉛筆をしっかり持って、思い切ってつっこまないと、
電動の振動に負けちゃうんですよね。鉛筆を持っていかれちゃう(^_^;
それよりも、ゆっくり、くるくるしながら削る手動のやつの方が
安心だし、楽しかったですね。
そこで、兄が使っていた鉛筆削りをゆずってもらうことに。
勉強する前に、まず、えんぴつを削って…
うん、ほとんど「逃避」の道具と化していましたけどね(^_^;
木製の書道セット
私が小学校に上がるころには、
もういろんなものがプラスチックになってきていて、
学校の絵の具セットも書道セットも新品はプラスチックでした。
でも、子供心に、木製の方がかっこよく見えたんです。
しかも使い込んで、あちこちに墨がついている方が
箔が付いている気がしたんですよね。
母は「新しいのがいいんだったら、ちゃんと買ってあげるよ」
と言ってくれたのですが、
私は、「これでいいの。買うのはもったいないから」と
いい子のフリをして、お古をもらいました。
本当は、木製の方がかっこいいし、個性的だけど、
一人だけ新品の木製を学校に持って行く勇気はなく、
「お下がりなんだよねー(^_^;」と逃げ道を作っておきたかったんですよね。
ビビりなやつでしたw
家族から、墨はちゃんと自分ですらなくちゃダメだ、
墨汁なんか使うのは邪道、と言われ
はじめてのお習字の時間、
ひたすら墨をすっていたのですが、
ちっとも黒くならなくて、
その授業時間は墨をすっただけで終わってしまいました(^_^;
お古の墨はさすがにアカンかったー(>_<)
このとき、学びましたね。
こだわりはほどほどにw
その後は、墨汁を買ってもらい、
墨をする時間を短縮。
さらに、「より黒い方が上手に見えるかも」と
練り墨を買ってもらったりして、どんどん安易な方向へ(^_^;
未だに覚えてるってことは、
かなりショックだったんですよね、自分の要領の悪さが。
まあ、でも、手元の道具や材料は大事、
妥協しちゃいかん!
という重要なことも覚えたので、
良い体験ではありましたw
ところで今の書道セットって
うちには子供がいないので、
学校のお道具がどんな進化をしているのか
全く知らなかったんですが、
調べてみたら、こんなのでてきた(^_^;
現代の書道バッグ
モリベクリエーション 書道バッグ スウィーティードリームズ MS15-SWD-B
うわー、おしゃれー! なんてったって、「ドリームズ」ですからねっ!
モリベクリエーション 書道バッグ ファンイマジネーション MS15-FUN-B
これなんか、「イマジネーション」ですから!
意外と安いのがまたすごいですねー。
昔は子供のものは子供らしく、というデザインでしたが、
これは大人用でも通用するくらい洗練されてますよねえ。
こんなものに囲まれて育つ今の子たちは
美的センスも格段に進化しちゃうんだろうなあ、と思います。
これを買った親子が、
10年後に思い出を語るときは
どんな話になるんでしょうね?w