階段をひとりでに降りてくるバネ
子供の頃、テレビでおもちゃの宣伝が流れる度に、
「あれ欲しい!」
「ねえ、あれ、買って〜!」
と、親を困らせたものです。
今思うと、「買ってどうするんだ」っていうようなものも多かったと思いますが、
中でも「だからどうした」感に満ちているのが、これ。
By Roger McLassus – Picture taken and uploaded by Roger McLassus., CC BY-SA 3.0, Link
発祥の地アメリカでは1962年に登場したらしいのですが、私の記憶では流行ったのは小学校の低学年の時。68年とか69年ぐらいだったでしょうか。リバイバルだったのかもしれません。
あのバネバネが、ひとりでに、階段を降りてくる映像を鮮明に覚えているので、テレビのコマーシャルで流れていたんだと思います。
「あれ、すごいんだよ、階段をひとりでに降りていくんだよ」
興奮するワタシに、家族は口をそろえて
「あれはタダの宣伝だよ。なんでも宣伝のとおりにいくわけないじゃないか」」
とバカにされたもんです。
とうとう学校に持ってくる子も出てきて、やらせてもらったんですが、オリジナルの金属製じゃなくてプラスティック製だったせいでしょうか、階段をおりるのは一回か、二回ぐらい。しかも、遊んでいるうちにしょっちゅうからまってしまい、そのうちこわれてしまったようです。
今思うと、安物のパチもんだったみたいですが、その様子を見て
「やっぱり宣伝のとおりにはいかないんだ」
「宣伝は信じちゃいけないんだ」
と、家族に言われたことが心に焼き付きました。
思い返してみると、昭和40年代あたりは、広告に対する規制は今より緩かっただろうし、輸入品の方が高価で「いいもの」だったし、いろいろと裏目に出ちゃった感はあります。
あれから40年、今では映像にウソがあればすぐに突っ込まれる時代になり、「宣伝」の信頼性も随分と向上したのではないかと思います。
そうそう、本家の名誉のために、ちゃーんと、階段を降りてくる動画、貼っておきますね。
ま、「だからどうした」感は拭えませんけどね(^_^;
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