夫が脳梗塞になった話し(2)入院中

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前回の記事を書いてから2ヶ月近く経ってしまいました。

その間、一時は生きていくだけで精一杯、
息も絶え絶え、という時期もありましたが、
健康管理中心の生活にも慣れ、やっと余裕が出てきたので、
また続きを書きたいと思います。

とにかく最初の三日間を乗り切ろう

実は、夫の入院は2度目。
1度目は、自動車事故でした(詳しくはプロフィールをどうぞ)。

その時の経験で、

●入院の事務手続きはけっこういろいろある

●各方面の連絡だけでも一苦労

ということは身にしみてわかっていました。

これだけでも最低二日はかかる。
まあ、ギリギリできたとしても、気持ちがいっぱいいっぱいになりながら
上の空で出勤しなくちゃいけない…

事務手続きや連絡作業が二日間で終わるとしても、
自分の体を休め、ゆっくり頭の中を整理するために、
もう一日休みが必要だ…

本当ははずせない会議も入っていましたが、
「3日間は絶対安静でどうなるかわからないので、休みます」と
予め3日間の休みを確保しました。

幸いにして大したことがなくても、普段考えたこともない結構大変な作業が発生するからです。

この記事をお読みの方も、
配偶者や親御さんが突然入院、なんて事態になってしまった場合は、
何はともあれ、入院の翌日から最低3日は予め休みを確保してしまうことをお勧めします。

以下に、その3日間にやらなければならなかったことを書いてみようと思います。
何かの参考になれば幸いです。

入院当日

救急車を呼んだのが休日の夜間だったので、
入院手続きはできませんでした。

検査終了後、入院する病室が決まったのを見届けたのが22時過ぎ。
取り敢えず持ってきていた靴や鞄などの荷物を病室のロッカーに入れ、
看護師さんに明日持ってくるべきものを確認し、
電車がまだあるうちに急いで帰宅しました。

夕ご飯を食べていなかったので、
コンビニでおにぎりを買いましたが、
うちに着いて「やっと落ち着いた〜」と食べ始めても
「明日はどうすれば? まず、何から手をつけようか?」と思うと
味なんかわかりません(T.T)

忘れ物を心配して頭がぐるぐるするのを防ぐため、
とりあえずやることリストをささっと作り、
この日はとにかく寝ることにしました。

入院翌日

まずは、自分の職場への連絡です。

「今日もちょっとムリです」と毎朝電話するのも面倒ですし、
「明日は来るかも」と同僚に期待させても申し訳ないので、
最初から、最低三日は行けない、と連絡してしまいました。

病状がどうであれ、入院や医療費の手続きと周囲への連絡だけでも最低二日はかかる、
これは事故で入院したときの経験でわかっていましたので。

こうしておけば、明日やあさってのことを考えなくてすむので、脳みそへの負荷は3分の1になります。

そして、この日とその翌日は、手続き的なことに集中することに。

やったのは、

●入院手続き

●アメニティサービスの手配

●限度額適用認定証取得手続きの確認

でした。

アメニティサービスの手配

入院の時にまず「どうしよう」と思うのが着替え。

洗濯ものの取替えのためにどの位の頻度で来なくちゃいけないのか。
会社を早退しなくても面会時間に間に合うのかどうか。

場合によっては休暇申請の計画も立てなくてはなりません。

そこでまず利用したいのが、アメニティサービス。
これは、バスタオル、フェイスタオル、そして寝間着(種類を選べます)を
2,3日ごとに取り替えてくれるレンタルのサービスです。

1日300円とか400円払えば、洗濯の心配からは解放されるのですから、
利用しない手はないですよね。
男性だったら、家から持っていくのはパンツだけになりますので、
これなら週末だけでも対応できちゃいます。

また、寝間着は病状によって最適なものが変わってきます。

手元が不自由か、胸にモニターを付けているか、によって
前開きか、ボタン式か、上からかぶるものがいいのか、合わせていかなくてはいけません。

レンタルにしておいた方が悩まなくていいですよね。

途中で変更する場合も、
患者自身が自分で病院の業者さんに頼めばいいので、気が楽ですし、
あれやこれや買うより、ずっと安くすむと思います。

アメニティサービスのおかげで、

●洗濯しなくちゃ、そのために病院に通わなくちゃ、という心理的負担

●大荷物を持っていくという肉体的負担

●新しく寝間着を買わなくちゃ、という金銭的負担

が随分と軽くなったと思います。

限度額適用認定証取得手続きの確認

入院手続きの次に大事なのは、限度額適用認定証の取得です。

健康保険の高額療養費制度においては、
それぞれの収入に応じて医療費の自己負担限度額が定められています。

例えば、年収が600万円であれば、たとえ数十万円の医療費がかかっても、
自己負担額として実際に支払う金額は、
月額80,100円までですむようになっています。

これは払い戻しではなく(後から払い戻しを受けるのも可能ですが)、
はじめから限度額以上は「払わなくてすむ」ので、すごく助かる制度です。

限度額適用認定については、入院手続きの際に窓口で説明があると思いますが、
入院手続きをして、明日から職場に行ける、と思ったら、
「え、まだ手続きあるの?」ってショックを受けかねないので、予め知っておいた方がいいですね。

国民健康保険だと市町村の役所の窓口で手続きが可能ですが、
健康保険の種類によってはお勤めの職場への問合せが必要になる場合もありますので、
早めに動いておいた方がいいと思います。

必要書類がけっこうあって、
患者本人の保険証、世帯主の身元確認書類のみならず、
自分(届け出人)の身元確認書類も準備しなければなりません。

計画的に行動しないと、
保険証を取りに行くために一端病院に行ってから市役所に行くとか、
身元確認書類を忘れて再度自宅に戻るはめになるとか、
右往左往することになってしまいます。

要領良くやらないと二日がかり、三日がかりになってしまうので、
事前に必要書類を確認し、手順を計画しておいた方がいいでしょう。

入院二日目

二日目にやったのは、

●限度額適用認定証取得

●入院したことの連絡

でした。

限度額適用認定証取得

まず、限度額適用認定証から。

昨日の時点で病院から主人の保険証を持ち帰り、
必要書類の準備・確認をした上で市役所へ。

朝一番だったので、ほとんど待ち時間なしで取得することができました。

でも、市役所から病院までの移動でちょっととまどってしまいました。
バスも電車も、どこをどう通っても大回りです。

えーい、もうタクシーを呼んじゃおう!と
はじめてタクシーアプリを使いました。

最初の設定にちょっと手間取りましたが、
指定の場所にちゃんと来てくれたし、
車内ではちょっとの間休憩できたし、
ケチらないで良かったと思います(^_^;

限度額認定証を病院に持っていって
手続きはすべて終了です。

入院の連絡

しばらくは、親族への連絡をどうしようか悩んだりしましたが、
絶対安静とは言え、危篤ではないので、
一切連絡しないことにしました。

自分があわてていたり、不安だったりすると、
ついあちこちに電話しまくったりしてしまいがちですが、
それをやると、状況が変わる度にまたあちこちに連絡しなければならなくなります。

誰に何の連絡をすべきか、の判断は主人にまかせ、
言われたとおり機械的にやることにしました。

まだ病状も安定していないし、
この時点での連絡はあえて「最低限」にしておいた方が身のためだと思われます。

ちょっと後ろめたい気持ちになったりもしましたが、
この日思い出したのは、この動画でした。

(講師の加藤将太氏についてはこちらをご覧ください)

起業セミナーが、こんなところで役に立つとは(^_^;

何かを「やる」のも仕事ですが、
「やらない」ことを選ぶのも重要な仕事です。

不測の事態に備えようとあれこれ心配するよりは、
普段から「いざというときはドーンと構えるしかない」という意識を持っておくのも
大切なのかもしれません。

入院三日目

この日は、明日以降のスケジュールをどうするかを検討しつつも、
とにかく体を休めることだけを考えました。

入院直後はバタバタしているので、
自分が休むことが後回しになってしまいがちですが、
長期戦になるかもしれないし、
共倒れになってしまっては、取り返しがつきません。

お金を払って解決できるものはケチらず、
プロの業者さんに頼めることは頼んでしまうのが
長続きのコツだと思います。

4日目以降

入院後3日間は、症状が悪化する可能性もあり予断を許さない状況でしたが、
4日目、やっと状況が安定しはじめ、
体につけていたモニターをはずすことになりました。

このとき、最初の三日間は予断を許さない状況だったんだ、とはじめて認識。

幸い何事もありませんでしたが、やはり念のため休暇は確保しておいてよかったと思います。

私はこの日から出勤、主人は車椅子ですがトイレに行けるようになりました。

ここまで来れば一安心です。

いよいよ退院

リハビリがはじまると、日を追う毎に良くなってきました。
今日はトイレに行けたよ!
お風呂に1人で入れるようになったよ!
と毎日進歩が見られるようになり、

これなら2週間位で退院できるのではないか、と思い始めたのですが、

気がかりな点が。

それは、

●字が書けなくなっていたこと

●退院後の食事をどうすればいいのか

との2点です。

次回は、まず、字が書けなくなったこと、高次脳機能障害について書いてみようと思います。

 

 


 

 

★ブログ管理人プロフィール★

1962年早生まれ。典型的な昭和世代の青春時代を過ごし、思い出を発掘している50代。
バブル時代をクソまじめに過ごしたにも関わらず、
定年を前にして老後の生活資金に悩む女子事務員の奮戦記はこちら。

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